はじめまして、Haruです。
Club Fio, Tokyoのデザイナーであり、創設者です。

私はずっと、ファッションはただ「着るもの」以上の存在になりうると信じてきました。
それは静かな反骨精神であり、自分自身へのラブレターであり、
自信と優雅さ、そして意図をもって世界を歩くための表現でもあります。

数年にわたり海外で生活した後、日本へ戻った私は、思いがけず自分の文化に疎外感を覚えました。
かつて馴染み深かったはずのものが、どこか遠く、理解しがたく感じたのです。
しばらくの間、自分の居場所がわからず、戸惑う日々が続きました。
でもその距離感の中で、私は“新しい目”で日本を見るようになりました。
そして少しずつ、ふたたび日本の美しさを再確認したのです。

当たり前のように思っていた美しさが、私にとって最大のインスピレーションになりました。
職人技の繊細さ、静けさの中にある力、抑制された中に宿るエレガンス——
すべてが、もう一度私の心を動かしたのです。

私が創るすべてのアイテムには、私が出会ってきた女性たちの「強さ」「優雅さ」「自立した美しさ」が織り込まれています。
私は、心で導く女性たちに限りない敬意とインスピレーションを抱いています。
地に足をつけ、光を放ち、自分自身を偽らない。
大胆に生き、深く愛し、自分の真実を表現している。
そんな彼女たちのスピリットは、私のデザインひとつひとつに息づいています。

Club Fio, Tokyoは、そうした想いの中から生まれました。
心のこもった、サステナブルで、静かに輝くようなブランドを作りたかったのです。
やさしさと強さ、そのどちらも讃えるような存在を。

私のデザインは、海辺の穏やかさと都市のエネルギー、ヴィンテージのグラマーと現代的なクリアさといった、
“コントラスト”からインスピレーションを受けています。

意味のある服をまとうこと。量より質を大切にすること。
そして、自分自身の物語の主人公になれるような一着を届けることを、私は信条としています。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
皆さまと出会えたことに、心から感謝しています

愛を込めて